日用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)が家電事業に本格参入するための研究開発拠点が7日、大阪市内でオープンした。家電不況をチャンスととらえ、パナソニックやシャープなど関西の電機メーカーの退職者など20人程度の技術者を採用。今後も優秀な技術者の獲得を目指す。日の丸家電を支えた技術者たちの“第2の人生”がスタートする。
リストラの受け皿に
「家電発祥の地は大阪。われわれが目指すものづくりのスキルを持つ人が圧倒的に多い」
大阪・梅田の大阪駅前第4ビル。従来の営業拠点をリニューアルした商品開発拠点「大阪R&Dセンター」の7日の開所式で、アイリスの大山健太郎社長はこう意気込んだ。
開所式には中途入社の技術者9人も出席。パナソニックを早期退職して入社した真野一則さんは取材に対し、「これまで手がけてきた家電の使いやすさ、ユニバーサルデザインのスキルをアイリスでもいかしたい」と抱負を語った。