浅草に建設される「マルハン松竹六区タワー」のイメージ。建物の一角にはかつての浅草のシンボル「凌雲閣」が再現される(松竹など提供)【拡大】
一方、三菱商事都市開発は、原宿・竹下通り(東京都渋谷区)の商業ビル跡地を再開発し、新商業施設「キュートキューブ原宿」を9月6日に開業する。H&Mのブランド「MONKI(モンキ)」の東京1号店など10店が入居し、「日本のカワイイ文化を世界へ発信する拠点」との思いで日本の若者層だけでなく、外国人観光客の集客も狙う。
三菱商事都市開発の村田弘一社長は「アベノミクスで株高傾向が続けば、不動産市況にはプラス」とみており、今回の原宿の物件は投資ファンドに売却して収益化する方針だ。
国土交通省の地価動向報告(4月1日時点)によると、全国の商業・住宅地150地点のうち、前回(1月時点)より地価が上昇したのは全体の過半数の80地点。アベノミクスで地価回復の兆しが鮮明になり、再開発の動きが活発化する流れにある。