新みずほ銀行本店となる現みずほコーポレート銀行ビル=東京・丸の内【拡大】
通常の2倍テスト
2行は別々のシステムを使っており、当面は双方のシステムをつないだ状態で業務を続ける。合併が迫り「テストも通常の2倍行っている。ミスのないように全力を挙げ、万全の態勢で臨む」(みずほFGの安部大作副社長)としている。
合併に伴い、今月29日午前0時から7月1日午前8時まで、みずほ銀のATMを含むすべてのオンラインサービスを一時休止する。この間はコンビニエンスストアのATMなども含め、みずほ銀のキャッシュカードは使えない状態となる。
無事に船出できるのか、これまで積み上げた努力の成果が問われる。(森田晶宏)
みずほ 発足からの主な出来事
2000年 9月 持ち株会社「みずほホールディングス」が発足。第一勧業、富士、日本興業の3行は完全子会社に
2002年 4月 第一勧業など3行を統合・再編し、みずほ銀行、みずほコーポレート銀行が発足
同上 営業初日から大規模なシステム障害が発生
2003年 3月 持ち株会社を「みずほフィナンシャルグループ」に再編
同上 財務基盤強化のため、1兆円規模の増資を実施
2006年 7月 当初約3兆円の残高があった公的資金を完済
2011年 3月 東日本大震災直後、2002年に続き、みずほ銀で大規模なシステム障害
同年11月 みずほ銀とみずほコーポ銀の合併を決定
2013年 1月 みずほ証券とみずほインベスターズ証券が合併
同年 7月(予定)
みずほ銀とみずほコーポ銀が合併、新「みずほ銀行」が発足