旭化成ホームズが商品化の検討を進める住宅向け「LED野菜工場」=静岡県富士市【拡大】
昨年参入した西松建設は玉川大学と共同で展開するLED野菜工場で、レタス類の生産能力を現状の日産600株から、来年中には現状の約5倍となる日産3000株以上に引き上げる方針。生産した野菜は東京都内のスーパーなどで販売し、「早期の黒字化を目指す」(同社関係者)と期待をかける。
市場調査会社の富士経済によると、国内で人工光を使った植物工場が、20年には11年比3.7倍の1万9000平方メートルへ拡大する見込み。一方、矢野経済研究所は「導入・運営コストや栽培技術などが、市場拡大への阻害要因になる」と指摘する。
まだ緒に就いたばかりの「LED野菜工場」。普及するかどうかはここ数年の各社の取り組みが左右しそうだ。(西川博明)