発売から20周年を迎えた三菱電機のジェットタオル=17日、東京都千代田区【拡大】
国内では、高度な衛生管理が必要な食品工場や医療施設、高齢者施設への販売を強化する。どこにも触れずに、短時間で手を乾かせるメリットを浸透させる。
海外では昨年、小型タイプを発売するなど、製品ラインアップを強化している。販売地域も現在の36カ国・地域から拡大していく方針だ。
一方、ライバルのパナソニックは4~6月のハンドドライヤーの販売が前年同期に比べて1割強伸びるなど好調だ。コンビニエンスストアや飲食店チェーンを中心に、小型タイプの製品が売れているという。TOTOも速乾性やデザイン性を強化している。
三菱電機によると、国内にある約1200万カ所の業務用トイレのうち、ハンドドライヤーの設置率はわずか8%で、ペーパータオルの設置率は17%、布タオルは5%。手を拭いたり乾かしたりする設備がないトイレは全体の約7割に上るため、「今後も市場拡大が期待できる」(同社中津川製作所営業部の清水勉部長)。
手足口病など、感染症予防への関心の高まりから、幼稚園への導入も進んでいるという。