その08年に販売された「ロードスター」は10万ドル(約1000万円)近い高値にもかかわらず人気を集め、昨年出荷を始めた量販型セダン「モデルS」も1~3月期の販売台数が約4900台に達し、四半期ベースで初めて黒字を計上した。
米誌ナショナル・ジオグラフィックは「テスラはEVのイメージを、『最先端の技術が満載の楽しい豪華な車』へ変貌させた」と評する。
10年5月にEVの共同開発でトヨタと資本・業務提携したのも追い風で、直後にナスダックに上場。初値が19ドルの株価は今年5月に100ドルの大台に乗せ、7月に入っても最高値を更新。時価総額はイタリアのフィアットを超えた。10年には日本市場に参入した。
テスラは5月に、モデルSの今年の世界販売予測を従来の2万台から2万1000台に上方修正。マスク氏は「翌年はさらに大幅に販売が増えそう」とそろばんをはじく。アナリストも「ゼネラル・モーターズ(GM)などビッグ3(米大手3社)を脅かす可能性が出てきた」と指摘する。