ネットと融合進むラジオ
放送分野では、ラジオが本格的に「ネットとの融合」に踏み出している。番組を同時配信する「radiko(ラジコ)」は平成22年12月に始まり、現在は民放100局のうち37都道府県の68局が参加する。
運営会社の前身「IPサイマルラジオ協議会」の幹事代表を務めた元電通職員、三浦文夫関西大教授(55)は「背景には業界の危機感があった」と振り返る。ラジオの広告費は3年の2406億円をピークに、24年は1246億円。だが、17年にラジコの実験を始める際は「総務省から反対というか時期尚早と言われた」という。名称をradikoにしたのは「radio.jp」「radico.jp」のドメインが空いていなかったためだとか。
月間利用者は今年4月で1297万人。地上波の聴取者と比べればまだまだだが、参加するニッポン放送は「それまでラジオを聴かなかった若い世代がスマートフォンで聴いてくれるようになった」(広報室)と、未来への手応えを話す。スマートビエラは、標準装備でラジコが聴ける唯一のテレビでもある。