カネボウ化粧品の自主回収問題について説明する花王の沢田道隆社長=30日、東京・日本橋兜町【拡大】
被害者への慰謝料などの損害補償は「実態を見極めてから基準を定め、対応する」ため、現段階では算定できていない。上期の特別損失(56億円)には盛り込んでいないことから、13年12月期の最終利益の減益はさらに大きくなる可能性がある。
花王の13年6月中間連結決算は、決算期変更のため直接比較はできないものの、前年同期(1~6月)と比べて、売上高が8.0%増の6249億円、営業利益が23.2%増の429億円と増収増益だった。ただ、カネボウ化粧品の被害者への治療費などを特別損失として計上したことから、最終利益は同5.1%減の182億円となった。
上期に好調だった、化粧品を除く美容関連部門やヘルスケア部門などの販売を下期も堅調に推移させるほか、化学部門の販売回復、コスト削減などを推進することで、カネボウの自主回収問題による販売減などを吸収する方針だ。