東芝が生産能力を増強する四日市工場=三重県四日市市【拡大】
一方、海外投資を積極化させてきた製造業も、国内需要に振り向き、設備投資にアクセルを踏み始めた。
トヨタ自動車は「今年は国内子会社も含め、昨年より400億円多い4400億円程度投資した」(佐々木卓夫常務役員)。マツダは防府工場(山口県防府市)に、新世代環境技術の変速機を生産する新工場を建設中で、来年7月の稼働を目指す。
東芝は、四日市工場(三重県四日市市)の生産能力増強に向け、8月末から製造棟の拡張工事に乗り出す。スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末などでデータ保存に使う「NAND型フラッシュメモリー」の需要増に対応する。
ただ、「民間企業の国内投資は、回復が本格化したとはまだ感じられない」(大成建設の山内隆司社長)と他業種への波及には力不足という見方もある。
政投銀によると、14年度の投資計画は回答企業が少なく、前年計画比10.0%減。減速する中国などの新興国経済や、国内では消費税増税の影響が見えないためだ。