ソニーの部門別営業損益【拡大】
一方、サード・ポイントが求めていた映画・音楽事業の情報開示には「より充実させていく」として、積極的な業績の公表や担当役員が出席する説明会の開催などを検討するとした。
ソニーの提案拒否に対するサード・ポイントの出方に注目が集まるが、市場ではソニーが映画・音楽事業の情報開示の充実を打ち出したことから、ただちに敵対的行動に出るという見方は少ない。
6日発表した声明で「ソニーが今後、透明性確保に向けた取り組みを続けていくことを歓迎する」としたからだ。BNPパリバ証券の丸山俊日本株チーフストラテジストは「互いに対決姿勢にならず対話が成立した。アクティビストと企業の関係に成熟がみられる」と指摘する。
一方で、サード・ポイントはかつて、米ヤフーの最高経営責任者を厳しく批判し、交代に追い込んだ。ソニーの業績や戦略次第で、友好的姿勢を転換する可能性もある。