大阪府門真市のパナソニック本社【拡大】
前出のサポーターは「チームを強くするには素晴らしい選手を獲得しないといけない。そのためには外資のスポンサーも必要」と一定の理解を示す。
“負け組”との契約はマイナスイメージ?
しかし、別のサポーターは「パナソニックの企業イメージって『攻撃的』『革新的』な感じがしない。それに経営再建中だし、得られる資金によるプラスもあるかもしれないが、それよりもマイナスイメージの方が大きい」と辛辣(しんらつ)だ。
こんな厳しい声はサポーターだけではなく、パナソニック社内の一部からも漏れてくる。幹部の1人は「なぜ今、この時期にバルサにお金を割くのか、意味が分からない。今回の宣伝戦略により、どれほどの利益が還元されるのか」と厳しく言い放つ。
ある関係者は「バルサの件は欧州の販売会社の主導で動いていたようで、大半の社員、幹部は契約金すら詳しく知らないのでは。社内にお金がないといわれている時期に、契約額が分かれば、反発が出るかもしれませんね」と話す。