作品では「バルス」という呪文により物語が大きく動く。山崎さんは「何度もラピュタを見ていると、主人公たちの決めぜりふを一緒に叫びたくなる。最初はやりたいからやった行動が周りに影響を与え、参加する人が増えていった」と振り返る。
当初は大勢が一斉投稿することで掲示板が過負荷のため機能停止することもあり、「どこの誰かも分からないけど、ひとつの現象をみんなでやったという連帯感があった」(山崎さん)ことも拡大につながった。
ただ、今回はこれまでと少し様相が違うようだ。関西学院大の鈴木謙介准教授(37)=社会学=は「今回の祭りは一斉に行動しようという呼びかけがあってのもの。ネットとマスメディアが共犯的に作り上げた」と指摘する。
おぜん立て感も…
実は、一昨年12月の前回の祭りでも、当時の秒間ツイート数の世界記録を更新していた。その後「あけおめ」に塗り替えられた経緯から、「再び世界一へ」との期待がかけられていたのだ。