エアアジア・ジャパンの新社名「バニラ・エア」を発表する石井知祥社長=20日、東京・丸の内【拡大】
LCCは一日に何度も航空機を往復させてコストを抑える仕組みで、“門限”に戻れなければ翌朝の初便が欠航するなどの打撃を受ける。SMBC日興証券の板崎王亮シニアアナリストは成田の離着陸制限について「LCCが日本で定着する上で大きな問題」と指摘する。
3社の中でも、24時間稼働の関西空港を拠点とするピーチ・アビエーションが好調な半面、成田が拠点のジェットスター・ジャパンやエアアジア・ジャパンは苦戦しており、早くも明暗が分かれつつある。板崎氏は「知名度や利便性向上など、利用客の開拓に向けた余地はまだある」との見方を示す。
地域別に見たLCCのシェアは、先行する北米や中南米、西欧は3割台だが、日本はまだ数%程度とみられる。LCCを根付かせるには「日本の市場に適合したLCCをつくる」(ANAホールディングスの伊東信一郎社長)ことに尽きるが、一朝一夕に実現するのは難しく、なお試行錯誤が続きそうだ。