ホンダは30日、ホンダ車所有者向けの交通情報サービス「インターナビ・リンク」に新機能を追加し、9月5日から順次開始すると発表した。災害時の通行実績データや車両故障情報をカーナビ、スマートフォン(高機能携帯電話)の「iPhone(アイフォーン)」などに配信して、安全で安心な運転につなげる。
通行実績データは、災害が発生したとき、対象地域のホンダ車の通行実績データを配信する。9月発売予定の新型「フィット」シリーズと、6月に発売した「アコード」シリーズを皮切りに、今後発売する新型車に搭載する。
ホンダは東日本大震災直後、カーナビを通じて収集した被災地の1日前の通行実績データをウェブ上に表示していた。今回は直近6時間の最新データを公開し、カーナビやスマホでも見られるようにしたことで、よりユーザーの利便性を高めた。
また、エンジンやエアバッグなどの異常を検知してメーターの警告灯が点灯したとき、警告の詳細情報や対処方法をカーナビやスマホに配信する機能も新型フィットから始める。
ホンダによると、ホンダ車の所有者は約900万人で、そのうち188万人がインターナビ・リンクの会員だという。