【ワシントン=柿内公輔】米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズは1日、傘下の米携帯電話最大手ベライゾン・ワイヤレスについて、合弁相手の英ボーダフォンから株式を買い取り完全子会社化することで大筋合意した。複数の米メディアが報じた。
ボーダフォンが保有するワイヤレス株45%をベライゾン側が買い取る。取得費用は1300億ドル(約12兆8千億円)になる見通し。 両社は交渉を行っていることを認めており、ともに取締役会で承認を得られれば2日にも発表する。
米携帯電話業界では、3位のスプリントをソフトバンクが買収するなど再編が加速している。ベライゾンはワイヤレスへの経営権を完全に掌握し、2位のAT&Tやスプリントなど競合他社に対抗する構え。
一方、ボーダフォンは米市場からは撤退し、欧州事業に経営資源を集中する。