夏坂社長が一連の問題を把握したのは今年5月、医療機関から連絡があった時点。ただ、昨年9月にも医師から問題を指摘する電話があり、一昨年末ごろから社内には美容部員の肌が白抜けしたという話が出回っていた。
これらの問題をトップが把握できず、責任の所在も明確にしないことがカネボウの体質を表しているといえる。
8月に発表された品質管理部門と消費者向け相談窓口の花王との一本化は、製品の安全基準や顧客対応の強化にはつながるが、多くの使用者に不安をもたらし、ブランドについた傷は消えず、信頼回復には一層の時間を要することになりそうだ。(兼松康)