日本生命保険は17日、日銀が4月に導入した大規模緩和後の物価と賃金に対する企業の対応について調査結果を発表した。
賃金の現状について、全産業で「一時金が増加」が15.7%、「基本給引き上げ」が12.5%だった一方、「前年同水準」が70.7%で最多だった。規模別では、中小企業は一時金の増加が14.1%、基本給の引き上げが15%と同水準だった一方、大企業は一時金の増加が19.8%に対し、基本給の引き上げは5.9%にとどまった。
今後1年間の賃金の方向性についても、「基本給の引き上げを視野」と回答した大企業は4.8%で、中小企業の14.3%を大きく下回った。
調査結果を分析したニッセイ基礎研究所の櫨(はじ)浩一専務理事は「大企業は非製造業が多い中小企業に比べ、一度賃金を上げると(雇用)調整が難しい」と指摘。「今後物価が上がればその分賃金も上がるだろう」と予測する。