タブレット端末、音声で情報を検索できるソフト、3Dプリンター…。米国の企業が次々に送り出すユニークで革新的な製品を見て、ある映画を思い浮かべる人は多いだろう。米国でテレビドラマとしてスタートし、現在は最新作が公開中のSF映画「スター・トレック」。同作品は、米国企業の技術開発の羅針盤なのだろうか…。
家電の未来像
スタート・レックの舞台は探査任務を帯びた大型の宇宙船。乗組員は冒険家であり科学者だ。
「コンピューター、この星域に関するデータをすべて出してくれ」
乗組員の指示に応じて、モニターに次々と資料が映し出される。
人の言葉を理解し応答するというこの機能。米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」搭載の音声アシスタント機能「Siri(シリ)」と同じだ。
劇中で、乗組員が手に持っているのは「iPad(アイパッド)」そっくりのタブレット端末。あらゆるデータを大量に持ち運ぶことができる。貸与品らしく、辞職するときは上司に突き返す場面も。