関西電力本店がある関電ビルディング=大阪市北区【拡大】
同社は東京都千代田区に事務所を設け、すでに首都圏で12件の顧客を有している。この一部からは電力販売の要望があるという。松村幹雄常務は「エネルギーの使われ方に合った電力供給ができるのが強みだ」としている。
原子力発電所の停止に伴い、大手電力は代替電源となる火力発電用の燃料費負担などで電気料金の値上げを余儀なくされている。このため、大手電力よりも安く販売する新電力の存在感が高まっており、顧客争奪戦はさらに過熱しそうだ。
電力市場では2000年代に入って自由化が進んだが、大手電力が他電力管内で電力を販売した事例は1件しかなかった。