NECに続いてパナソニックも個人向けスマホの撤退に追い込まれたことで、サムスン、アップルの2強が軸となる世界を舞台にしたスマホ大競争で、国内勢は存在感を失い、埋没しかねない。
国内でしか通用しない「ガラパゴス」と揶揄(やゆ)された日本のスマホの事業は、限界を迎えていた。
市場調査会社BCNの森英二チーフアナリストは「スマホは開発スタイルが大きく変わった。それを変えたのが海外の黒船だ」と指摘する。
カナダの老舗、ブラックベリーでさえ身売りを余儀なくされた、資金力がモノを言う、国境を越えたスマホ開発競争。「国内勢の生き残り競争はこれからが本番」との見方さえある。