新型スマートフォン「iPhone5s」(アップル提供)【拡大】
総務省が公表している通信キャリア各社のLTE基地局の免許許可数によると、2.1GHz帯ではNTTドコモが最も多い約3万2000の基地局を有しているが、800MHz帯ではKDDI(au)が約3万2000、総数でも他社が4万以下なのに対して、KDDIは6万超と他社を圧倒している(2013年8月17日現在)。
800MHz帯はすでにNTTドコモとKDDIがアンドロイド端末向けにLTEサービスを展開。ソフトバンクモバイルも14年春に900MHz帯で「プラチナLTE」サービスを開始する。NTTドコモは20日に新たに1.7GHz周波数帯でアイフォーン向け高速サービスを東京などの都市部で提供すると発表した。
iPhone5までは対応帯域が2.1GHzとプラチナLTE非対応だったが、今回のiPhone「5s」と「5c」が800MHz帯に対応したことにより、特に800MHz帯基地局数の多いKDDI(au)においては、iPhoneでもプラチナLTEのメリットを享受できることになった。今後は、NTTドコモやソフトバンクモバイルもプラチナLTEの基地局数増加が予想されるが、KDDIは、今まで800MHzを中心にインフラ整備をしてきた実績から、当面、つながりやすさでは優位に立ちそうだ。