百貨店と大学の主な連携企画【拡大】
文部科学省の調査では、民間企業と大学の共同研究の実施件数は2006年度の1万2489件から、11年度は1万6302件まで増加。共同研究は学問分野だけでなく、メーカーなどとの商品開発にも広がっており、百貨店では自主開発商品などに学生のアイデアを生かすケースが増えている。
百貨店が学生とのコラボを活発化させる目的は、新規客層の開拓だ。全国百貨店の年間売上高(全店ベース)は、ほぼ右肩下がりで、09年には7兆円を割り込んだ。主要客層の60~70代の消費支出額が減っているためで、生き残りには支出が多い若年層の取り込みが不可欠。大学生とのタッグは、若い感性を商品開発に生かせるだけでなく、未来の主要顧客との関わりを深められる二重の利点がある。
企画を立ち上げる際の学生側の役回りも重要性を増す。京王百貨店が明治大生と開発した就職活動用の女性向けパンプス「ハーモニーデュエット」(1万500円)は、学生自身が友人などを対象にアンケートを実施したり、商品を試着するモニターを集めるなど、学生が本格的なマーケティングを主導した。