インタビューに応じる新日鉄住金の宗岡正二会長【拡大】
--海外の高炉や国内の生産設備はどうか
「ASEAN(東南アジア諸国連合)で高炉を持ちたいが、現在の需給環境が変わらなければ、慌ててやる必要はない。国内の能力増強は基本的にはない。君津製鉄所の高炉を止める決定をしたが、小さな固定費で大きな生産量をいかに出すか」
--東京五輪も決まった
「空港整備や鉄道、道路の整備などがあるが、鋼材製品が持つ短工期、低コスト、耐久性、現場での省力化などの特性を生かして貢献できるのではないか。中期経営計画の後も期待できる市場環境にある」(兼松康)