エコ・サニテーション【拡大】
ケニアでは下水道整備が遅れており、下水処理施設で処理されるのは6割に過ぎない。残りは人工ため池などで簡易処理された後、土壌に排出されているが、自然の浄化作用が追いつかず、環境汚染の拡大が懸念されている。水洗トイレがない住宅や地域では、トイレ用の穴に屎尿をため、そのまま埋めるなどしているという。
リクシルは徳島県上勝町とも昨年4月からエコ・サニテーションの実証研究を行っている。夫婦2人と子供1人の3人家族の民家の屋外に試験機を設置して水道・電気代や水質の分析、地域全体の費用対効果を検証。1年間のデータ収集で、汚泥発生量の削減と河川保護が確認できた。
上勝町は2003年に、「20年までにごみの焼却や埋め立てをなくす最大限の努力をする」という目標を発表。これまで34品目に及ぶごみの分別、生ごみ処理機の全戸導入などを実施。最後に残る課題としてトイレ・浄化槽などから発生する汚泥の削減や資源化を検討していた。(藤沢志穂子)