米国債の動揺は金融商品にも影をおとしかねない。市況好転で銀行や証券会社では投資信託の販売が伸びている。高利回りの新興国を投資対象とした投信が人気だが、米国債が不安定になれば「投資意欲そのものが大きくそがれる」(大手証券)。
米国債で運用する米ドル建ての生命保険も、金融市場が動揺し円高に巻き戻せば、受け取る保険金が減り、資産形成に思わぬ影響が出る可能性がある。
生命保険各社は資産運用でも戸惑いが広がる。日銀の「異次元」緩和に伴う長期金利の低下で、国債を軸に運用する各社は運用成績が悪化。資産の一部を国債より利回りが高い米国債に振り向ける動きが出ている。だが米国債の変動率が高まれば安定運用を目指す生保にとって投資対象としての魅力が薄れる。「運用益を確保したくても投資先がなくなる」(運用担当者)との警戒感が強まっている。