インタビューに応じるソニーの平井一夫社長=11日、東京都港区【拡大】
国内では、NTTドコモが9月から新型アイフォーンの取り扱いを始めたのに続き、冬商戦でソニーと富士通、シャープ製を集中的に売る戦略を打ち出している。こうした動きに対し、平井社長は「エクスペリアの注目度は高い」と述べ、勝ち残りに自信を示した。
通期で10年ぶりの黒字を目指すテレビ事業は、13年4~6月期に黒字化を達成。高精細の映像規格「4K」に対応した液晶テレビのラインアップを増やすなど高付加価値化に取り組んでいる。
平井社長は「意図的に機種数も出荷台数も落としてきたが、これからは強い商品を出してシェアを取っていく」と宣言。4Kテレビはコンテンツ不足が指摘されているものの、平井社長は「スポーツは4K(の画面)で輝く」と語り、20年の東京五輪開催に向け、4Kが普及していくとの見方を強調した。
ただ、タブレット端末に押されてパソコンの販売は苦戦。年間販売計画を現在の620万台から引き下げる可能性があり、先行きには不安要素も残る。