10年後見据えたサントリー世界戦略 45年ぶりウイスキー蒸留釜増設 (2/3ページ)

2013.10.19 12:00

サントリーが設置した新しい蒸溜釜=大阪府島本町(前川純一郎撮影)

サントリーが設置した新しい蒸溜釜=大阪府島本町(前川純一郎撮影)【拡大】

  • サントリーがウイスキー生産設備増強で設置した蒸溜釜。ポットスチルと呼ばれる蒸溜釜で手前左は再溜をする釜、奥の2基は初溜をする釜=大阪府島本町(魚眼レンズ使用、前川純一郎撮影)
  • サントリーが45年ぶりに設置した新しい蒸溜釜=大阪府島本町(魚眼レンズ使用、前川純一郎撮影)
  • サントリーが設置した新しい蒸溜釜=大阪府島本町(前川純一郎撮影)
  • サントリーが45年ぶりに設置した新しい蒸溜釜=大阪府島本町(魚眼レンズ使用、前川純一郎撮影)

 新釜は円錐(えんすい)型の「ストレート型」と、途中にそろばんの珠のような膨らみのある「バルジ型」の2種類。組み合わせによってさらに多彩な原酒を生み出すことができるといい、「より複雑で個性ある原酒をたくさん造り出せ、ウイスキーづくりの幅がさらに広がる」(藤井敬久工場長)と、原酒の質・量の向上で新たなウイスキーづくりを目指す考えだ。

 ハイボールで市場拡大

 実は、ウイスキー市場は平成20年まで、四半世紀もの長期にわたり、右肩下がりが続いていた。打開のきっかけは、サントリーが同年から始めた「ハイボール」キャンペーン。食事とともに、若者も楽しめる酒とのイメージが浸透して翌年から市場は拡大に転じ、昨年のウイスキー出荷数量は20年比1・3倍にまで伸びた。

 「サントリーのルーツはウイスキー。26年もの長い間、国内消費は減少したが、ようやく『食事中に楽しむ酒』として定着した。今後、まだまだ伸びる余地があると思っている」。サントリー酒類(東京)の販売子会社サントリービア&スピリッツ近畿営業本部の萩野義明本部長はこう力説する。目指すのは「まずは焼酎レベル」の市場規模への拡大だ。

本場・英国などと比べ、軽んじられがちだった国産ウイスキー

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