各社もハイボールに次ぐ「氷を入れたグラスに注ぐだけで飲める」さまざまなRTS商品(Ready To Serve)を続々と発売。市場のさらなる拡大に期待が高まっている。
10年後は“世界”を目指し
本場・英国などと比べ、軽んじられがちだった国産ウイスキー。だが、サントリーの「山崎」や「響」は海外コンペでも受賞を重ね、世界的な評価は高まっている。輸出も年々拡大しており、昨年は前年比13%増の計約14万5千ケースを輸出した。
来年には、滋賀県近江市の原酒貯蔵庫「近江エージングセラー」に貯蔵庫1棟も増設予定で、現在建設を進めている。長い時間が必要なウイスキーづくりの未来に向け、今年はまさに投資の年となった。
10年後には、ウイスキーづくり100年の節目がやってくる。福與伸二・チーフブレンダーはこう話した。
「10年後には、今年入れた釜で造ったウイスキーがうまくいけばちょうど良い頃合いになる。そのウイスキーを、世界各国で楽しんでいただけるような風景がたくさん見られるようになっていれば」
10年後に向け、山崎の地で育てられる新しい日本のウイスキー。世界を見据えた挑戦が、静かに始まっている。(木村さやか)