経団連会長、賃上げに改めて意欲　「必ず実現する」

　経団連の米倉弘昌会長は２３日、東京都内のホテルで公明党の山口那津男代表らと会談し「経済界は業績の改善が賃金の引き上げにつながるよう率先して取り組む」と述べ、来年の春闘の焦点になっている賃上げへ改めて積極姿勢を示した。

　春闘に対する経営側の指針をとりまとめる経営労働政策委員会の宮原耕治委員長も「いまのような経済情勢が続けば必ず賃上げは実現する」と強調した。

　公明党の北側一雄副代表は「賃金を上げて消費が拡大し経済の好循環をつくれるかがアベノミクス成功の鍵を握っている。国民ひとりひとりが経済成長を実感できるよう協力をお願いしたい」と賃上げの実施を要請。山口代表は「企業が設備投資の充実、賃金の上昇、雇用の拡大がしやすい環境を整えることが与党の役割だ」と述べ、臨時国会で審議が始まっている産業競争力強化法や国家戦略特区の実現に意欲を示した。