米株式市場でIT(情報通信)関連株が活況を呈している。携帯端末の普及を背景に業績拡大期待が強まっており、グーグルが初めて1000ドル(約9万7000円)の大台に乗せ、長く低迷したフェイスブックも公募価格を回復。ツイッターなど大物の上場予備軍も控えており、市場が一層活気づきそうだ。
携帯ビジネス活況
インターネット検索最大手のグーグルは18日の取引で終値が1011ドルをつけ、2004年8月の上場以来、初めて1000ドルの大台を突破した。公募価格が85ドルでスタートしてから、約9年で株価は12倍にも膨らんだ。年初来の上昇率は4割を超え、時価総額はアップル、エクソンモービルに次いで3位だ。
グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマートフォン(高機能携帯電話)の普及でネット広告が伸び、7~9月期決算の大幅増益が市場で好感され、米金融機関が目標株価を相次いで引き上げている。JPモルガン・チェースは「モバイル機器の普及が追い風になっている」と指摘する。