交流サイト(SNS)最大手フェイスブックも、昨年5月の上場時の取引障害や携帯端末向け事業の出遅れが嫌気され、一時は公募価格(38ドル)の半値以下に低迷したが、携帯端末向け広告の増加に伴い株価も反転。昨年末から2倍近くも値上がりしている。
グーグルから移籍したメイヤー最高経営責任者(CEO)の改革で業績が持ち直したヤフーや、共同購入サイトのグルーポン、ビジネス向けSNSのリンクトインも年初来上昇率が大幅に上昇している。今月24日に好決算を発表したマイクロソフト(MS)も時間外取引で株価が急伸した。
米銀アナリストは「財政協議がひとまず決着した安心感もあり、市場は業績拡大が見込める銘柄を再び物色し始めている」と指摘し、今後も決算が好調なIT企業を中心に上昇トレンドが継続するとみる。
上場予備軍も続々
IT企業の新規株式公開(IPO)の動きも活発化している。11月にも上場する短文投稿サイトのツイッターは24日、公募価格や発行株数の見通しを発表し、最大16億1000万ドルの資金調達を見込んでいるとした。中国の電子商取引最大手、阿里巴巴集団(アリババ・グループ)も近く米国での上場が有力視されている。