大手ソフトメーカー関係者は「PSもエックスボックスも、販売は欧米がメーン。そちらを優先するのは合理的な判断だ」と指摘した。
任天堂に追い風
発売先送りという両社の判断の背景には、昨年末に発売したものの、ソフト不足で販売不振に陥った任天堂の「ウィー・ユー」の二の轍を踏むことを避ける狙いもあるとみられる。野村証券の長尾佳尚アナリストは「新型ゲーム機の発売にあわせ、対応するソフトを矢継ぎ早に出さないと、ハードの普及は進まない」と指摘する。
実際、任天堂のウィーが平成18年の発売から国内で1270万台売り上げているのとは対照的に、ウィー・ユーは累計販売台数が100万台強にとどまる。ソニー、MSの新型ゲーム発売で、ウィー・ユーはさらに販売が苦戦するとの懸念もあった。