モスライスバーガーの新商品を手にする太田恒有さん(左)と開発担当者の荒木光晴さん【拡大】
この課題を解決してくれたのは、すしロボットを参考に独自に開発した成型機だ。この成型機を使うことで同じ形や固さのライスプレートを製造することに成功。焼きおにぎりのようにプレートの表面にしょうゆを塗り、軽く焼き上げることで、香ばしさが増しただけでなくご飯が崩れないように仕上げた。
モスライスバーガーの発売は大きな反響を呼んだ。工場では作業員が足りなくなり、事務スタッフが一時、応援に出向いたほどだ。平成4年には、「コメのまったく新しい消費を拡大した」との理由で農林水産大臣賞も受賞した。
ご飯のハンバーガーは海外の消費者の心もつかんだ。台湾では、3年の進出時からモスライスバーガーを販売。現地の約100人に味見をしてもらい、塩味や酸味を薄めにした「台湾版」の焼き肉ライスバーガーを開発した。台湾人は外食志向が強い。「満腹感があるように」と日本版よりコメの量を約2割増やしたことで、人気メニューに成長した。