◆根本から見直し
トヨタでは今、クルマづくりを根本から見直す「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」と名付けた活動が始まっている。
運動性能のほか、視界やデザイン性も向上させ、感性に訴えるクルマを開発するプロジェクト。2015年に発売する新型車からの順次導入を計画している。
この活動では複数車種を同時に開発することで、部品やユニットの共用化を進め、開発効率の20~30%向上をめざす。調達部門や生産部門などが一体となって、より作りやすいシンプルな部品の構造も追求する。
また、自社専用の規格で開発していた部品を、競合他社が採用している部品にも対応できるよう標準規格にする。こうした活動によって使用する部材の“まとめ発注”が可能になり、低コスト化を図ることができる。技術部門を担当する副社長の加藤光久は「日本の製造業を守り、日本発の付加価値の高いクルマをつくるため、このTNGAを完遂する」と強い口調でいう。
「もっといいクルマをつくろうよ」
7月31日。新車や新技術の社内表彰制度「トヨタアワード」の表彰式で、豊田は大きな声で会場に呼びかけた。単純な言葉だが、それだけに社員たちの胸にストレートに響いたに違いない。=敬称略、おわり