2人が泊まったのは静岡県熱海市の「界 熱海」。星野リゾート(長野県軽井沢町)が全国9カ所で展開する温泉旅館「界」の一つで、約160年の歴史を持つ老舗旅館を改装、昨年9月にオープンした。外国人向けに地元に伝わる熱海芸妓(げいぎ)の舞を紹介したり浴衣の着方を教えるほか食事は洋食も対応。英語サイトでの情報発信や海外旅行業者との連携が実を結び、宿泊客の1割を外国人が占めている。
星野リゾートは東京・大手町で高級温泉旅館「星のや」を開業する計画もあり、外国人の感性にも合う日本の居心地の良さを演出する。星野佳路(よしはる)社長は「伝えたいのは日本のおもてなしの心。日本は安心安全という観光立国としての条件を満たしているのに、生かし切れていない」と、日本の観光にはまだ延びる余地があると強調する。
一方、世界でほぼ共通のサービスが提供されるホテルでは、日本ならではの繊細な心配りが武器になる。