◆頭が痛いJC側
ブラジル大会の国内放映権料は300億~400億円といわれ、スカパーは高額な放映権料に見切りをつけて、世界で最も注目されるスポーツイベントから撤退する道を選ぶ経営判断を下した。
JC側は莫大(ばくだい)な放映権料を自分たちだけで負担せざるを得なくなり、「スカパー撤退」に衝撃を受けている。受信料によって支えられるNHKは国民の理解を得られるのか、民放はスポンサーを集められるのか、頭が痛い。
放映権料が俎上(そじょう)に上がるのは、サッカーW杯に限ったわけでなく、五輪、プロ野球、Jリーグなど金額、規模こそ違うものの古くて新しいテーマの一つである。「スポーツ本来の姿が失われる」「金まみれ」「商業主義に毒されている」などと批判されるが、キレイ事、書生論にしか聞こえない。
「放映権ビジネス」が構築されている以上、経営者は現実的な判断を求められる。今のところ、株式市場は撤退の道を選んだスカパーを評価している。
JCは、どの道を選ぶのか。サッカーファンに限らず、その“ボールさばき”から目が離せない。(津田俊樹)