大丸東京店はポリエステル製着物とスーツケースを組み合わせ、旅先での着物着用を提案する【拡大】
大丸東京店は15日まで、旅行やコンサートなど着物の新しい着用シーンを提案している。自宅で洗濯できるポリエステル製の着物やデニム地の着物と、ブーツやスーツケースを組み合わせた着こなしを紹介。ポリエステル製の着物は5万円以下で購入できる商品もあるという。
10月29日まで東京・日本橋で開かれていた着物イベント「TOKYO KIMONO WEEK 2013」では、日本橋に店を構える三越と高島屋が連携し、和装の来店客を対象にしたスタンプラリーを初めて開催した。大丸東京店の美術呉服宝飾担当、小川幸子さんによると「若い女性の間で日本文化を見直す動きが出ており、着物への関心も高い」という。
とはいえ、「呉服売り場の敷居が高いと感じる人が多く、新規需要の取り込みが難しい」(大手百貨店)のも現状だ。各社は冬のボーナスを前に新たな戦略を展開し、顧客を開拓する考えだ。