家電量販店大手3社の2013年9月中間連結決算が7日、出そろった。3社とも増収を確保したが、販売促進費の負担増などが響き、本業のもうけを示す営業損益と最終損益は、ヤマダ電機とケーズホールディングス(HD)が大幅な減益。エディオンは広告費などのコスト削減効果で、前年同期は赤字だった経常・営業・最終の各利益がいずれも黒字に転換した。
各社は、地上デジタル放送への完全移行後から続く薄型テレビの販売不振から抜け出せず、パソコンも伸び悩んだ。低価格を売りにするインターネット通販との競合も激化し、ヤマダは販促費を中心に販売管理費が約200億円増加。ケーズも「ブロードバンド加入件数の減少で仲介手数料収入が減った」ことなどが響き、収益が低下した。
下期に向けた好材料もある。9月の薄型テレビの国内出荷台数は前年同月比14.2%増の48万7000台と2年2カ月ぶりのプラスとなり、テレビの不振は底打ちの兆しもみせており、家電量販店大手3社とも通期は増収を予想し、2社が営業・最終利益の増益を見込む。