東京電力の合理化策として、各県庁所在地などに置く10支店の廃止案が浮上していることが8日、分かった。支店廃止に伴う余剰人員を福島第1原子力発電所の汚染水対策に回すことも検討する。また、発電と送配電を分ける「発送電分離」に向けて、持ち株会社制への早期移行も視野に入れる。
東電の供給エリアは9都県に及び、各県に1つずつ支店を置く(都内は東京支店と多摩支店)。各支店は、それぞれ複数の支社を抱え、本店-支店-支社の3層構造になっている。
支店は、支社の人事や予算に強い権限を持つが、中間組織である全10支店を廃止すると、本店と支社が直接つながり、組織の効率化が進むとみられる。そうなれば、1000人規模の人員が余り、汚染水対策や廃炉、復興支援などに回せるようになる。
一方、東電は将来の持ち株会社化を見据えて、4月に社内分社を実施。「燃料・火力」「送配電」「小売り」の3つの事業部門と、人事・企画などの間接部門「コーポレート(本社機能)」に再編した。新体制では、間接部門が持ち株会社となり、現在の3つの事業部門を子会社にする方向で検討する。