香港で初めてのLCC(格安航空会社)となる香港エクスプレスが、11月7日、香港~羽田線を就航した。1日1往復のデイリー運航で、タイムテーブルは、羽田を深夜1時30分に出発して、香港に早朝5時25分に到着。復路は、香港を19時05分に出発して、深夜0時30分に到着する。羽田に深夜0時30分に到着しても、電車やバスなどの公共交通機関は、すべて運転を終了している。どうやって帰宅するかという悩みはあるが、夕方まで香港にいられるのはうれしい。11月7日木曜日深夜(日付は明けて8日)、香港へ折り返すUO663便に搭乗した。(フリーライター 江藤詩文/産経デジタル)
気になる運賃は、片道1万2700円から。現在のところ、日本発着便の航空券には、機内預け手荷物(20キロ・1個)の料金が、あらかじめ含まれている。
運行機材はエアバスA320型機で、通路を挟んで3席ずつ、1列に6席が配置されている。エコノミークラスのみ全174席で、最前列と非常口付近に、足元が広い「スイート・シート」が18席あり、チェックインカウンターで2000円支払えば座席指定できる。
普通席のシートピッチは、平均30インチ(約76センチ)。日本のLCCより1列減らしてシートピッチを広げたそうで、身長171センチのわたしでも、快適とまでは言わないが、香港まで約4時間半ならさほど苦にならなかった。女性にも好まれるデザインを心がけたシートは、「福」の刺繍が控えめにほどこされた、中国らしいファブリックが使われている。エンターテインメントは有料サービスも含めていっさい用意がなく、座席背面に収納された折りたたみテーブルがあるのみだ。