衆院財務金融委員会は13日、みずほ銀行が暴力団関係者ら反社会的勢力への融資を放置していた問題を受け、佐藤康博頭取らを参考人招致し、集中審議を行った。佐藤頭取は、系列信販会社を通じた提携ローンだけでなく、みずほ銀本体による融資でも反社会的勢力との取引があったことを明らかにし「取引解消に努めている」と陳謝した。
参考人として出席した全国銀行協会の国部毅会長も、頭取を務める三井住友銀行で「反社会的勢力と疑われる(融資)先はある」と認めた。
佐藤頭取は、役員らの報酬カットなどの社内処分が甘すぎると追及されたが、「グループ全体の反社会的勢力の排除に全身全霊で当たるのが私の使命」と述べ、自ら辞任する考えはないことを改めて示した。
問題となった提携ローンについては「自行の債権との認識が低く、反社会的勢力への対応も特定組織に依存していた」などと従来通りの釈明に終始し、真相究明は進まなかった。