来年1月に始まるNISA(少額投資非課税制度)で、開設できるのは1人1口座ということを知らない個人投資家が、複数の証券会社に重複申請していたケースが延べ約10万4000件に上っていることが20日、分かった。日本証券業協会の稲野和利会長が同日の定例会見で明らかにした。
先月1日に始まった金融機関による税務署への口座開設申請については、証券会社による申請件数が238万件と、金融機関全体(358万件)の7割近くに上った。稲野会長は「今後とも1人1口座ということを周知徹底していかなくてはいけない」と述べた。