“劇場型百貨店”は実を結ぶのか 消費増税で駆け込み、反動懸念 (3/4ページ)

2013.11.23 12:00

増床開業から1年の阪急百貨店梅田本店。業界の食材偽装問題など課題は少なくない=大阪市北区(安元雄太撮影)

増床開業から1年の阪急百貨店梅田本店。業界の食材偽装問題など課題は少なくない=大阪市北区(安元雄太撮影)【拡大】

  • 阪急百貨店梅田本店の祝祭広場。多くの人を集めてはいるが…=大阪市北区(安元雄太撮影)
  • 阪急百貨店梅田本店9階の祝祭広場。多くの人を集めてはいるが…=大阪市北区(安元雄太撮影)
  • 阪急百貨店梅田本店地下1階の総菜売り場。多くの人でにぎわってはいるが…=大阪市北区(安元雄太撮影)

 実際、若い女性をターゲットに衣料品や化粧品をそろえた4階の売り場「うめはんジェンヌ」は、9階でイタリアフェアが人気を集めた日も閑散とし、来店客が回遊していない実態がうかがえた。

 新宿を上回る百貨店激戦区

 客が増えても、売り上げが伸びない背景には、深刻なオーバーストア(店舗過剰)がある。大阪・梅田には、阪急梅田本店をはじめ大丸梅田店、阪神百貨店梅田本店、JR大阪三越伊勢丹がひしめき、総売り場面積は約26万平方メートル。これは東京・新宿地区の約21万平方メートルを上回る全国屈指の激戦区だ。しかも今春、複合ビル群「グランフロント大阪」が開業し、大阪駅ビルではファッションビル「ルクア」が人気を集める。

 苦戦しているのは阪急梅田本店だけではない。グランフロントの商業施設の売り上げは1人当たり約740円。日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(同市阿倍野区)で、6月に部分開業した近鉄百貨店本店の8月末までの売上高は目標を約1割下回った。

大阪の百貨店が過当競争に陥る中、さらに逆風が…

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