景気回復は本物なのか。1千万円を超える超高級外車から高級時計など宝飾品、振り袖着物、ビジネスクラスで行く海外周遊ツアー…。さまざまなジャンルで高額商品が飛ぶように売れているという。
安倍晋三政権が打ち出した経済政策「アベノミクス」の効果もあり、日経平均株価が持ち直される中、長らく続いた不況で堅く閉じられた消費者の財布のひもが緩まりつつあるようだ。景気に左右されやすいとされる百貨店の業績も好調。輸入車販売業界からは「アベノミクスが購入を迷うお客さまの背中を押している」との声も聞かれた。
超高級車が引っ張る輸入車業界
東日本大震災を境に長期間低迷していた日経平均株価は、昨年11月に野田内閣が衆院解散を表明した時点で8664円だったが、安倍政権誕生以降ほぼ右肩上がりで上昇を続けた。今年5月には約5年4カ月ぶりに1万5千円台に到達した。
「他業界よりもデフレ脱却の動きが早く出ていた」と関係者が話すのは輸入車販売だ。伊フェラーリや英ロールス・ロイスなど各社の売り上げは軒並み好調だという。