「ツアーの半分がビジネスクラス」
「株価が上がったことで、これまで資産を塩漬けにしていたシニア層を中心に豪華なツアーが売れるようになった」
旅行会社「阪急交通社」(大阪市北区)の明石純子・広報部担当課長はアベノミクスの影響をこう話す。
同社では今年に入り、ビジネスクラスで行くツアーや、本来はエコノミークラスのツアーに追加料金を払ってビジネスクラスにアップグレードする旅行者が多くみられるようになった。「20人のツアーで半分がビジネスクラスということも珍しくない」といい、客単価の増加に結びついているという。
旅行者に人気があるのが10~15日間の南米周遊ツアー。ペルーの世界遺産「マチュピチュ」や、ブラジルとアルゼンチンにまたがる世界最大の滝「イグアスの滝」など人気スポットを日数をかけて巡るツアーで、50万~100万円の価格帯が中心だが、前年同時期に比べて2~3割増えた。旅行者の中心は50~70代という。