1千万~2千万円台の独高級車ポルシェの正規販売店「ポルシェセンター中大阪」(大阪市西区)では、昨年1月に人気モデル「911」の新型が発売になってから販売数が伸びていたが、年末の衆院選前後からその勢いに拍車がかかるようになったという。
好調を受け、今年初旬にはメーカーが2018(平成30)年までに輸入台数を1・5倍に増やすことを急遽(きゅうきょ)計画し、日本国内の販売店に面積を拡張するよう指示があったといい、同店の田中寛(ゆたか)営業部長は「アベノミクスが追い風になっている」と話す。
日本自動車輸入組合によると、上半期の海外メーカー産の輸入車の新車販売台数は、前年同期から12・6%増の13万3247台。軽自動車を除いた新車販売全体のシェアは8%を超えて過去最高を記録した。
中でも1千万円を超える高級輸入車の販売が伸びているのが特徴的だ。輸入車の販売数は昨年度から好調のきざしが見え始めたが、平均価格帯が1千万円超の「超高級車」は2~5割増となり、市場全体の伸びを大きく上回った。販売各社は今年も販売増を目標に掲げている。