日本政策投資銀行は、震災地の自治体と地方銀行と協力して、政府の復興計画や支援策と震災地の起業を結びつけようとしている。福島県との間で今春締結した連携協定に基づいて、医療機器分野への融資が検討されている。この分野で同県は生産金額がすでに全国5位の地位にある。医療機器の機能を評価する研究機関の立地も決まっている。「震災地にある成長産業の芽を育てる、金融の役割を果たしたい」と、担当部長の深井勝美さんは語る。
閖上浜の堤防沿いに桜の苗木を植える計画が進んでいる。東南アジアの青年たちは、日本に渡って成功することを「サクラ・ドリーム」という。震災地の起業家たちの夢もそう呼ぶにふさわしい。そのためには、苗木に注ぐ金融の水が欠かせない。(シンクタンク代表 田部康喜)