東京電力は29日、福島県に最新鋭の石炭火力発電設備2基をつくると発表した。建設のピーク時には一日2千人の雇用が生まれるなど、数十年間にわたる経済効果は計1500億円に上ると試算し、福島の復興を後押しする。早ければ平成32年の稼働を目指す。
石炭から発生させたガスと、発電で生じた熱の両方を使って効率的に発電できる「石炭ガス化複合発電(IGCC)」を導入。出力約50万キロワットの設備をいわき市と広野町に1基ずつ建設する。
総投資額は非公表だが、2千億~3千億円とみられる。経営再建中の東電には単独で建設する余力がなく、三菱グループを含む他の企業とのアライアンスを検討する。
通常、大型の火力発電設備をつくる場合、環境影響評価(アセスメント)を含め、工事に9年程度かかるが、同社は「環境省や自治体に、アセスの簡素化などをお願いしたい」と話した。