フジテレビの亀山千広社長は29日の定例会見で、不適切演出が発覚して放送を打ち切られたバラエティー番組「ほこ×たて」について、「一般の企業や個人の協力がなければ成り立たない番組だった。視聴者、出演者、スポンサーに対して申し訳ない」と述べ、陳謝した。
不適切演出が起きた理由について亀山社長は「(放送)枠の拡大に無理はなかったか。制作現場の最前線とプロデューサーの間でコミュニケーションがとれていたのか。出演者への配慮をきちんとしていたのか。複合的な問題点があった」と述べ、今後も検証を続ける考えを示した。
報道陣から「『過剰演出』ではなく『やらせ』ではないか」と指摘されると、「勝敗を決めていればやらせだと思うが、勝ち負けを動かしたわけではない」と否定しつつ、「視聴者を裏切ったことは同じ」とも述べた。
一方、「100の番組があれば演出には100のルールがある」として、社内の対策委員会を通じ、全番組のプロデューサーに演出上の規範意識を再考させる取り組みを進めていることを明かした。
番組は「最強」とされるもの同士が真剣勝負する内容。出演者がインターネットで不適切演出を指摘したことを受け、フジは10月27日分から放送を自粛。11月1日に放送終了を発表した。