しかし、武田のように提携先やグループ会社以外から外国人トップを登用するのは異例だ。
「国籍や人種、性別や年齢で意思決定を束縛される時代ではない」と言い切る長谷川社長。社内の人材育成が追いつかなかった事情もうかがえるが、武田の思い切った人事改革は、グローバル戦略を加速する国内企業に大きなインパクトを与えそうだ。(西村利也)
【プロフィル】クリストフ・ウェバー氏
1992年リヨン第1大学薬学・薬物動態学博士課程修了。2003年グラクソ・スミスクライン(GSK)フランス会長兼CEOなどを経て11年1月からGSKワクチン社長。フランス出身。